2020.03.13
トラブルにならないために。「隣地境界線から50センチ後退」の規定を知って、家づくりや土地選びに役立てよう
土地には境界線があり、境界線を越えれば隣人の土地です。都市部では特に家と家との間隔が狭い場合があり、家の境界線については知っておくと良いでしょう。今回は、「隣地境界線」について紹介していきたいと思います。
最低でもお互いの家から1メートルは離れるように規定されている
隣地境界線の規定とは?
例えば、あなたが100平方メートルの土地を持っていたとします。ここに家を建てたいとなった場合、そのまま100平方メートルの家が建てられるわけではありません。
というのも、家を建てる際には「隣地境界線から50センチ後退」という規定があるのです。これは家の外壁が境界線から50センチ以内に入ってはいけないというもの。なぜこのような規定があるのでしょうか。
極端な例になりますが、隣り合う2軒が境界線から10センチのところに外壁を造った場合を考えてみてください。お互いの家の外壁は20センチしか開いていないことになります。そうなるとお互いの家の外壁は非常に近いため、日当たりは悪くなります。また隣人の生活音なども聞こえてきます。
隣地境界線から50センチ後退させることでお互いの家から1メートル離れることになる
このように外壁が近くなれば様々な問題が起きてしまうのです。
こういった問題が起きないようにするためにも「隣地境界線から50センチ後退」したところに外壁を造ることで、最低でもお互いの家から1メートルは離れるように規定しているのです。
また「隣地境界線から50センチ後退」は絶対ではありません。都市計画によって規定内容は異なり、1メートル以上後退しなければならないという地域もあります。
土地選びの際には、この規定内容がどのようになっているのかを確認することも大切です。
土地を分ける境界線はどこ?
土地の境界線は地図を見てみるとわかりますが、実際の土地には境界線が見える訳ではありません。
明らかに1つ分の土地だとわかる場合もありますが、特に1つの土地を分割したような場合、余計にどこからどこまでが1つの土地なのかわかりにくくなります。
そして境界線の認識が隣人と異なった場合、土地に侵入したといったトラブルに発展してしまうということもあります。
土地の境界線を見定めるポイントとしては、道路上に設置されている印があります。この印に沿って線を引くと境界線になります。おそらく誰もが目にしたことはあるかと思いますが、特に気に留めないものなので分かりにくく、気づいていない方も多いと思います。
まとめ
今回は、隣人トラブルに発展しやすい、土地の境界線についてご紹介してきました。境界線をを確実に知る方法は、土地家屋調査士など専門知識を持った人に見てもらうことです。隣人とのトラブルが発生しそうな場合は、速やかに相談してみましょう。
FRクラシックスでは家づくり無料相談会も行っておりますので、こちらもお気軽にご利用ください。住宅のプロが解決いたします。
その他、今回ご紹介したコラム意外にも、土地選びに関するコラムをご用意しております。
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